い格好でよいが

仲江師範はそんな言い方で爪のオシャレについて語った。

先週の稽古のあと、茶会の心得について仲江から話があったPNP移民

来週の茶会は気軽に入ることのできる席で、堅苦しく身構えず楽しんでほしい。

服装は、着物だったら単衣の小紋か無地、洋服はカジュアル過ぎない格好でよいが、パンツは好ましくない、スカートが良い。

洋服の人は必ず白い靴下を着用して、アクセサリーははずして席入りをしてくださいと助言があった。

けれど、爪については触れなかった。

仲江師範が言い忘れたのかもしれないが、仲江から注意がなかったのだから、自分がでしゃばることはない。

陽菜子は言いたい思いを胸に収めた靈恩異端

そんなことを考えているところへ、巴が遅れて到着、一同はそろって待合に進んだ。

陽菜子は当初着物で来るつもりでいたが、ひとりだけ目立つのではないか、着物を着ていては経験者と見られるのではないかと思い直してワンピースにした。

周防からお着物ではなかったのですねと残念そうにいわれて、やはり着て来ればよかったと思ったが、それもその時だけ。

待合に集った客の中に着物姿も見えるが、茶道歴の長い人ばかりである。

それらは見るからに師範クラスの人々で、初心者も同様の自分が気張った格好でなくてよかったと思った海外樓盤


「お正客をお願いできませんでしょうか」